海の危険
まずは怪我をしたり、事故にならないように、海の危険を知っておきましょう。
@潮の流れ
海には沖に向かう離岸流と呼ばれる川のような流れがあることがあります。これにつかまると戻れなくなるので、まずは離岸流の発生しやすい防波堤などの構造物の近くではサーフィンをしないようにしましょう。
A衝突事故
海の事故で最も多いのが衝突事故です。他のサーファーとぶつからないように以下のルールを守ってください。
ワンマンワンウェイブ(前乗りの禁止)
ダブルラインナップの禁止
パドル妨害の禁止
B海中生物
くらげ、エイに気を付けてください。
C病気
心臓発作や脳溢血などは、いつ誰に起こるかわかりません。これらをできるだけ防ぐために、少しでもめまいがしたり、ぼうっとしたり、何もしていないのにしびれがあるような時は、すぐに休み、救助を求めてください。また熱中症や日焼け(やけど)にも十分注意をしましょう。
D落雷
海では建造物がないため、サーファーに落ちることがあります。天気が急に怪しくなったときはすぐに建物の中に避難してください。
ローテーション
サーフィンの流れは以下のようになります。
@
ゲティングアウトで沖に出ます
A波が割れないところまで出たら
波待ち
B波が来たら
テイクオフをします
C
ライディングで水の上を走ります
D
パドルで戻ります
このようにサーフィンは一度沖に出てしまえば、「波待ち」⇒「テイクオフ」⇒「パドル」を繰り返す単純で単調なスポーツです。最初はライディングを考える必要はないので、言い換えればサーフィンは
『波待ち、テイクオフ、パドル』の3つさえできてしまえば、十分に楽しむことができます。さらに、実はこれらのそれぞれは難しい物ではなかったりします。レッスンではこの3つを最短でマスターする方法をお教えします。
パドル
生活するのに歩くことが必要で、サッカーするのに走ることが必要なように、サーフィンをするには当たり前のようにパドルができなければなりません。パドルのコツはいろいろありますが、まずは以下に気をつけながらパドルをしてみましょう。
@手のひらに水圧を感じる
A水を長い距離はこぶ
B胸を持ち上げ足を肩幅くらい開く
Cボードはつねに水平にする
D遠くを見て左右にぶれないようにする
E肘の深さの水をかく
テイクオフ
ボードの上に立てなければ水の上を走ることはできません。サーフィンはこのテイクオフでつまづいてしまうことが多かったりしますが、実は簡単にマスターできてしまいます。テイクオフの流れは以下のようになります。
@パドルをして完全にボードを走らす
A膝をついた腕立てをする
B両足を前に引き付けて
中間姿勢を作る
Cスタンドアップする
テイクオフマスターのポイントはなんといっても
『中間姿勢』です。体にこれさえ覚えさせてしまえば100%立てるようになります。まずは室内でこの形を体に覚えさせてください。次にボードの上に寝た状態から中間姿勢を作ります。このとき腹筋を意識するようにしてください。
中間姿勢を覚えたら実際に海でやってみましょう。海ではこのような動きになります。
テイクオフの最終目標は足の位置です。まずは毎回必ず足が正しい位置に来るように意識してみてください。
ライディング
サーフィンの最終目標は、さまざまなライディングテクニックを使って、その日の一番いい波を気持ちよくロングライドすることです。これを目標にしながらサーフィンを楽しみましょう♪
ゲティングアウト
サーフィンを実際にやってみると波を越えて沖に出るのが大変だったりします。ポイントは以下の4つです。
@浅瀬での小さい波の超え方
ボードを脇に持って波の上を飛び越えます。
A浅瀬での大きい波の超え方
ダイビングスルーで波の下にもぐって波をくらわないようにします。
B深い場所の小さい波
プッシングスルー(腕立て)で越えましょう。
C深い場所での大きい波
十分なパドル力がつくまではドルフィンやローリングスルーではなく、ダイビングスルーでクリアしてください。
波待ち
ボードの重心からこぶし1個下がったところに座って、膝でボードを挟まず、遠くを見て、腰を柔らかくして、両足を内まわしか外まわしに回し続けてバランスをとります。慣れてきたら両足を同じ方向にまわして方向転換の練習をしましょう。
上達するための道具
@サーフボード
サーフィンは道具で失敗をしてしまう人が多いスポーツです。サーフボードを買うのは必ず体験をした後にしましょう。サーフボードは自分の身長、体重、レベル、センス、くせ、で余裕を持って上達できるボードを選ぶ必要があります。こればかりはやってみないと分かるものではありません。まずは体験してみて、最短でマスターできるボードをゲットしましょう。今は安くていい道具も多く、はじめは安い道具からのスタートでOKです。すでにボードを持っている場合はそのボードでどういう練習をすれば乗れるようになるかお教えしますね。
Aウェットスーツ
ウェットは自分がサーフィンをするポイントで1年を通してどのようなウェットが必要かを判断しましょう。千葉の九十九里は外海で水が冷たいので、5〜10月の6か月間は3mmのフルスーツ、11月〜4月の6か月間は5/3mmのセミドライというウェットの2着で1年間サーフィンができます。暑がりな人はこれに夏用のウェットがあるといいでしょう。またウェットは縫い方などの仕様によって性能にかなりの差があります。ショップの人によく相談して、最適なウェットをゲットしましょう。
この
『〜予習&復習〜』はいすみ校代表の友重達郎と千葉校アドバイザーの大江なぎさがモデルをして、サーフクラブのアドバイザーである小林弘幸が著作をした、以下の2冊から抜粋しています。サーフィンに限らずどんなスポーツでも知識があればあるほど上達が早くなります。まずはこのようなHowTo本をゲットしてバイブルのように見ながら上達しましょう!サーフィンの楽しさや楽しみ方もいろいろのってます♪